3/21 A DAY TO REMEMBER LIVE IN TOKYO 2012


渋谷CLUB QUATTRO


2年前に行われたEnter Shikari/Escape The Fateとの公演から2年振り来日となったA DAY TO REMEMBER。
その間にもバンドの人気はうなぎ登りで、目下最新作である「What Separates Me from You」はビルボード11位を記録し20万枚を売り上げ、先月行われたオーストラリアのフェスSoundwaveではメインステージを勤め上げるなど凄まじい勢いがある。
一方日本では彼らの所属レーベルであるVictoryはVictorとの契約が終了してからは数年来に渡り国内レーベルからのリリースは無い状況。
当然そうなると国内メディアのプッシュは皆無に等しく、現に前回の来日公演の客入りは寂しいものであった。


そして今回。外国人客の比率が他の海外バンドの来日公演としてかなり多く、海外での人気ぶりを目の当たりにするものだったが、日本のファンも大勢駆けつけて会場は満杯状態。
オープニングアクトであるHer Name In Bloodから場内の熱気は上々で、前回とは違い最高の状態でADTR登場。


イントロが特徴的な"The Downfall of Us All"から始まり、メタリックかつメロディックであり、総じて攻撃的な楽曲でフロアは後方まで総モッシュ状態に。
ボーカルは盛んにピットメイクやクラウドサーフを呼びかけ、観衆もそれに存分に応える。
極悪なブレイクダウンや性急なビートもポップなノリも前回よりも数段スケールアップした印象で、その全てが魅力的に感じた。
アンコールの"All I Want""The Plot to Bomb The Panhandle"まで全17曲、あっという間の1時間。
終始ポジティブなステージで、ビーチボールやトイレットペーパーが飛び交ったりとおバカな面も覗かせつつ、「このぐらいの大きさのハコが一番好きだ」とMCで語ったボーカルを始めバンドメンバー全員が楽しんでいる感じがこちらにも伝わる素晴らしいライブだった。