2/19 CONVERGE JAPAN TOUR 2013


渋谷クラブクアトロ


去年10月に新作「All We Love We Leave Behind」をリリースしたCONVERGE3年ぶりとなる来日公演。
前回はBrutal Truthとの2マンだったが今回はOld Man Gloomを従えてのツアー。


Old Man Gloom
元ISISでHydrahead主宰でもあるAaron Turner、Cave InのStephen Brodsky(本来ならCaleb Scofieldが正式メンバーだと思うが、今回は来日せず)、元ZozobraのSantos Montano、そしてConvergeのNate Newtonというケイオティックハードコア好きにはたまらない面子からなるOld Man Gloom。
カテゴリ的にはスラッジやドゥームがあてはまるとは思うが、轟音の中に時折見せる直線的なハードコアナンバーがたまらない。
Aaron、Caleb、Nateの三者三様なスクリームも楽曲を彩る。
MC無しに約50分のパフォーマンスを観た後は、かつてISISを観終わった時に感じたような恍惚感に浸ってしまった。


CONVERGE

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CONVERGEは個人的にもっとも尊敬するバンドだ。
暴力性と幸福感が交差するライブはまさにハードコアそのものだし、20年以上のキャリアでありながら出す作品ごとに進化が見えるバンドはそういない。
この日も冒頭から"Heartache""Concubine""Dark Horse"といった近作の1曲目を飾るナンバーを畳み掛けてフロアは一気に狂乱の渦に。
"Aimless Arrow"をはじめとした新作からの楽曲も旧来の楽曲と全く引けを取らずライブ映えする。
"Locust Reign"のような古い楽曲も自然に調和し、"Worms Will Feed / Rats Will Feast"は今までの"Jane Doe""You Fail Me"に代わる新たなアンセムに成長していた。
"The Broken Vow"のシンガロングで一旦本編を締め、アンコールはここ最近の定番となっている"Last Light"。


ボーカルのJacob Bannonはいつもよりリラックスをしたような表情で伸び伸びとしたステージング。
Kurt Ballouの弾くギターは少々他の音に埋もれ気味だったが、シングルギターとは思えない存在感は相変わらず。
"Worms Will Feed / Rats Will Feast"での男臭い歌声も良い。
NateはOld Man Gloomで完全に体が温まっていたようでキレキレのステージング。
Ben Kollerのドラミングは最早言うまでもなくこのバンドの生命線。


本当に時間があっという間に感じられるライブ。
何度見ても期待を裏切らないバンドで在り続ける彼らをまたいつか見れることが糧になる。